Column

IT化による効率的な
介護記録の仕組みづくり

介護記録は介護の証明

介護記録は皆さんの仕事内容の証明となるものです。介護施設のスタッフの皆さんは入居者様のために想いを込めてお世話されていると思います。
しかしながら、その介護記録を残さなければ、介護したことにはなりません。
介護記録は、皆さんの仕事の証明であると同時に、入居様の生活の証明でもあります。もし1日の介護記録が丸々抜けてしまったら、入居者様のその日1日が無かったことになってしまいます。

介護記録を活用しよう

介護記録はタクシーの運転手がつける運転記録簿と同じように、活用しなければただの記録です。仕事をした「証明」としては十分かもしれませんし、監査対応のために記録をとる事も大事です。しかし、せっかくの介護記録を「ただの記録」で終わらせていいのでしょうか。
例えば入浴ケアの場合、ただ証明としての役割しかもたない介護記録で良いならば、週に2回以上、きちんと入浴ケアを実施している事が証明できればいいでしょう。その場合以下のような介護記録になると想定されます。

12月○日 14:30

入浴しました。

しかし入浴ケアは、入居者様の全身をチェックできるチャンスでもあります。入浴ケアの際にスキンチェックをして、気がついたことを介護記録として残した場合、以下の様な介護記録になります。

12月○日 14:30

入浴介助時にスキンチェックをしました。
左のお尻に発赤を見つけたので、看護士に連絡しました。

これを看護士さんと連携することで、より適切な処置・対応が可能になります。(もちろん、その介護記録もとりましょう。)連携していない場合、以下の様な介護記録になります。

12月○日 14:45

左臀部に発赤あり。軟膏塗布しました。

しかし、細やかな介護記録を取り、看護師との連携が取れていれば

12月○日 14:45

ケアスタッフからの連絡を受け、発赤の状態を確認の上、
軟膏を塗布しました。

という介護記録になるはずです。仮にご家族が介護記録を見たとしたら、受ける印象が全く異なります。
また、細やかな介護記録であれば“発赤が出やすいため入浴時に必ずスキンチェックをする”というフィードバックも可能です。このように、介護記録はさらなる介護プランへの根拠にもなるのです。

細やかな介護記録や各所との連携は、多くの介護現場で試みられています。しかし実際には「日々の業務に追われ簡易的な介護記録になっている」「外部との連携が取れていない」という介護現場も多く存在します。この問題を解決するのが「介護記録のIT化」なのです。

介護記録のIT化で得られるメリットとは

介護記録のIT化で得られる現場側のメリット、また経営者側化のメリットはどのようなものが挙げられるでしょうか。以下にそれぞれのメリットをまとめました。

 
現場の
メリット
  • 01
  • ケア情報の共有
    ⇒ 介護と看護の連携強化
  • 02
  • 記録時間の低減
    ⇒ 入居者との時間が増加
  • 03
  • 記録忘れ防止
    ⇒ スタッフのストレス軽減
  • 04
  • サービスの質の向上
    ⇒ 入居者との信頼関係強化
  • 05
  • 申し送りの正確な情報提供
    ⇒ 業務の効率化
経営の
メリット
  • 01
  • 施設サービスの可視化
    ⇒ 複数施設運営に効果大!
  • 02
  • ペーパーレス
    ⇒ 経費、保管場所の削減
  • 03
  • ご家族の安心・信頼
    ⇒ 施設選択のマッチング度UP!
  • 04
  • コンプライアンスの
    確立を支援!!

次回以降、さらに考えていきたいと思います。 以上

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